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2015年1月9日金曜日

【研究寺子屋】頭の中に仕事が詰まっていたら目の前の事に集中なんてできないよ.頭の棚卸しをして目の前の事に集中しよう.

ごちゃごちゃのままでは目の前が見えなくなる

やるべきことが目の前にあるのに,なかなか手が進まず,
進めようとすると別のことが頭のなかをよぎり,集中できない.
今しなくてもいいことをしてしまい,最優先の案件が後回しになることありませんか?






若手臨床家の頭のなかはごちゃごちゃ


私が若手の頃,頭の中はごちゃごちゃでした.
社会人になると仕事をし,自分の時間を持ち,興味の幅もするための時間もお金も手にはいります.
PTとしての腕前を上げるためには勉強をしないといけない.
仕事を覚えて,先輩に立ち向かわなくてはいけない.
自由に使えるお金が増え,遊ばないといけない.

そりゃあもう,シッチャカメッチャカですね.

やるべきこと,
したほうが良いこと,
したいこと
しなくても良いこと

これらがゴチャになっている時は,仕事も私事もなにも進みません.





頭の中のやるべきことを外に出してしまえ!


やるべきことを頭の中だけで管理していると,何かしらの作業をしている時に別の事が頭に浮かび気になり,仕事に支障が出ます.ヘタすると優先順位が下がり,ミスしたり忘れてしまうことも.


今するべきことに集中するためにも頭の中のごちゃごちゃした物を外に出してしまいましょう.紙とペンを用意して,頭の中に浮かぶ言葉や仕事内容をドンドンと書き出します.紙は何枚使ってもイイんです.どんどんと出来るだけ多くの範囲から書き出します.書き始めの1時間ぐらいは没頭して書くことが出来るでしょう.ペンが止まりだしてから更に30分は頭の中のいろんな物を絞りだすように書き出してください.2時間も自分の頭のなかと向きあえばA4用紙が4,5枚分の何かが出てくるでしょう.

その紙の枚数分だけ自分の頭のなかに仕事や私事が詰まっているんです.


思っている以上に多いことにびっくりします.
思っている以上に,しなくてもいいことの多さにびっくりします.
思っている以上に,やるべきことが少ないことにびっくりします.

このびっくりの後は,目の間のやるべきことに集中する環境が整っているはずです.

頭の中のごちゃごちゃは目の前の紙に全て書きだされていますもんね.





まとめ


研究をするための時間,勉強をするための時間,プライベートを充実するための時間は簡単に作れます.
その第一歩として,頭の中のごちゃごちゃを全て紙に書き出してスッキリすることから始めましょう.

私も,頭の棚卸しは毎週しています.
効果は絶大です.


参考図書


2015年1月3日土曜日

【研究寺子屋】本年は若手療法士の研究支援活動を始めます.その名も研究寺子屋です.


本年は都城で県学会が開催されます.



私,都城ブロックの副ブロック長なんです.常日頃何かしら,都城に貢献しなきゃな~と思っていたタイミングで宮崎県の理学療法士学術大会が開催されます.


ブロック内の勉強会の企画立案が出来る今のポジション.これは何かのご縁です.都城に来て13年.13年分のお礼を形にしてお返ししたいと思い,ある活動を始めます.
その名も【研究寺子屋】です.






若手療法士の研究活動の支援



研究活動が盛んな地域と,そうでもない地域が有ります.
お金がある病院,理解のある病院,研究機関が充実している施設,人員の余裕によってその差はどんどんと広がります.


『研究なんて都会の大きな病院や大学に任せておけばいいよ』
『研究しろって言ったって,そんな時間も体力もお金も無いよ』
『人前で発表とか無理』
研究できない理由をたくさん上げればキリがないです.


でも,
ちょっとの工夫で研究する時間は作れます.
ちょっとの工夫で勉強する時間は作れます.
ちょっとの工夫でプレゼンテーションの腕前は上がります.
ちょっとの工夫でお金を工面する方法を学べます(正当法だよ,悪い仕事じゃないよ)





ちょっとの工夫を具体的に学びましょう



ちょっとの工夫を実生活で取り組んでから,仕事上のミスも減り,論文も採択されるようになり,大病も患わなくなりました.
私自身,臨床・研究・教育を適度に行いながら,4人の子持ちで家庭円満で妻もかわいい.良い人生と思ってます.

その,ちょっとした工夫を若手療法士にお伝えして,
研究の時間,勉強の時間,自分の時間を確保してほしいと願うばかりです.

自分の余裕の有無で,プライベートも仕事も研究も質が変わります.可能な限り,質の高いPTを目指して欲しいのです.





まとめ



本年の都城ブロックで開催される学術大会に,都城からの若手のエントリーを増やすべく,研究寺子屋を開催します.
内容は,ちょっとした工夫で時間を作り出し,その時間を有効に使える方法からお伝えします.
PTだけじゃなくて,OT・STも参加可能です.

月一で学会前月まで開催予定なので,気になったら一度でいいから覗いてきてくださいね.
とりあえず,第一回目は藤元総合病院で1月21日水曜日18時30分から開催します.
よろしくお願いいたします.

2014年12月9日火曜日

Q:なんで研究をするの?→A:患者さんにだまされないように!

研究活動を後輩に促すときに必ずと出てくる質問がこれです.

Q:なんで研究をするの?臨床頑張ればいいじゃない!

この質問に対して明確な答えを持てないまま過ごしていましたが,先日の勉強会にて『ほほう!』と納得する答えを見つけることが出来ました.


その答えは,
A:患者さんにだまされないように!
です.



錯視課題ってしってますか?

立命館大学の北岡教授のサイトで錯視に関する様々な情報を得ることが出来ます.




「エイの回転」
じっと,絵の中心を眺めていると,エイが動き出します.
外側のエイは時計回りに,内側のエイは反時計回りに泳いで見える
北岡明佳の錯視のページより引用(2014/12/08)
http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/



見えているものが,実は錯覚で,勘違いしてしまう世界.
見えているものが本当ではないのかもしれない.

臨床年数を積んてくると,だんだんとセラピストならではの見解が出来てきます.それはセラピストの経験値により変化して,個性があります.セラピストの得意不得意,解釈の持ち方によってそれは幅広く変化します.


その変化する視点が実は錯覚を起こしたり,患者さんの行動を間違えて理解・評価・判断することが多々あります.


定量的に評価をして,患者さんの行動を研究する.運動療法の効果を研究する.バイアスを取り除いて真値を得る.この行動を突き進めることで,患者さんが引き起こす行動が錯覚ではなく,真値であることを知るために研究をするのです.


臨床年数・経験から来る知ったかぶりで,痛い目を見る.
それを笑い話にするのではなく,定量的に評価して,検証してダマされないようにするために,研究活動は必要なのです.


注意
患者さんにだまされないように!と書きましたが,騙しているのは自分自身の経験則や偏った認識です.患者さんはなにも悪くないよ~

2014年12月7日日曜日

知らないことは聞くべきだ! 研究支援研修会で研究への不安感を拭い去る.

知らないことは聞くべきだ!
研究支援研修会で研究への不安感を拭い去る.



平成26年12月7日は宮崎県理学療法士会開催の研究研修会が開催されています.
本日は宮崎医療福祉専門学校 理学療法士養成学科 専任講師 竜田 庸平先生による『誰でも出来る統計学入門~2つの群を比較する手法を身につけよう~』です.

研修会の目的は、学術大会で発表できる人を育てることとし
①なぜ研究するのかを学ぶ
②統計学の基礎知識を身につける 
③比較検討の実技を身につける 
④論文の読み方を学ぶとなってます.
研究に興味がある方、研究を始めてみたい方、統計学が分からない方など多数のご参加をいただきますようお願い申し上げます。


とのこと.

来年度は私が所属する都城ブロックで宮崎県理学療法学術大会が開催されますので,研究への不安感を払拭するには最適のテーマですね.


研究をする目的から始まり,論文の読み方の助言,検定方法,統計ソフトのインストールと使い方までのフルコースです.
研究なんて・・・って思っている人ほど参加してほしい内容です.


どうしても,研究するのは敷居が高いと思われがちですが,
患者さんの治療がより進むように,自分の臨床の腕前があげるために,自分自身の意識を高めるために,研究活動は必須と思います.


まあ,一番気になるのは研究する時間を臨床家がどこで捻出するかですよね^^;
そこは,私の得意分野なのかも.

そこらへんも含めてのちほど,まとめてみます.

2014年6月12日木曜日

研究における読書法。まずは定義を自分の物にする


そろそろ忘れてきた頃?



先々週のまなび長屋の講義内容がそろそろ薄れてきた頃でしょうか。復習もかねて、メモしていた内容をご紹介。今回は研究における読書法です




まずは定義から



研究における読書として、研究テーマとして扱う物事が何なのかを決めておく必要があります。
決まっていないのであれば、すでに決まっていることから調べていきます。

テーマに関するキーワードの「定義を自分の物にする」ことが研究に関する読書のスタートです。


ただ闇雲に定義をインターネットでググるのではなく、百科事典・辞書から定義を調べます。百科辞典も扱うテーマによっては得意分野があるので、ここはお金と時間をかけて積極的に徹底的に調べましょう。

Encyclopedia (百科事典) / onigiri-kun

ググって、ウィキペディアや何方かのホームページやブログから定義を引用すると、後々混乱する事があるため、定義の段階ではなるべくウィキペディアは使いません。


できるだけ、1次情報となる本から情報を集めて研究の軸がぶれないようにしましょう!

2014年2月8日土曜日

研究テーマのエビデンスレベル早わかり。研究デザインとエビデンスレベルをフローチャートで確認

エビデンスレベルは高いほうがいい

研究デザインとエビデンスレベルは大きな関係があります。
横向いても後ろ向いてもいいけど、前向きが何事もいい!
http://ptkuwae.blogspot.jp/2014/01/blog-post_21.html
↑こちらで、研究デザインのお話をしていました。

自分が行う研究デザインがどれくらいのエビデンスレベルにあるのかは意識していたほうがいいです。

なるだけ高みに近づくためにもね。



エビデンスレベルはⅥ段階思いのほか、権威者の意見は低い


エビデンスとは
EBMとは、「個々の患者のケアに関わる意思を決定するために、最新かつ最良の根拠(エビデンス)を、一貫性を持って、明示的な態度で、思慮深く用いること」、「入手可能で最良の科学的根拠を把握した上で、個々の患者に特有の臨床状況と価値観に配慮した医療を行うための一連の行動指針」、「個々の患者の臨床問題に対して、(1)患者の意向、(2)医師の専門技能、(3)臨床研究による実証報告を統合して判断を下し、最善の医療を提供する行動様式」などと定義されています。
EBMとは|公益社団法人 日本理学療法士協会
http://www.japanpt.or.jp/ebpt/ebpt_basic/ebpt01.html
(取得日:2014/02/08)


自身が行う理学療法を後押しする根拠(論文)を問われる時代です。今行われている理学療法の評価・検査・療法の全てにエビデンスがあるわけではなく、一つづつ積み上げていく時代です。
そのためにも自分の研究テーマがどのエビデンスレベルに位置するのかは知っておいたほうがいいです。



エビデンスレベルは6段階に分かれてます。

Ⅰa.システマティックレビュー/メタアナリシス
Ⅰb.ランダム化比較試験(RCT)
Ⅱa.準ランダム化比較試験(CCT)
Ⅱb.その他の準実験的研究
Ⅲ.非実験的な観察的研究
(比較研究、相関研究、症例対照研究など)
Ⅳ.専門家委員会や権威者の意見(総説)

上のⅠaから順位レベルが高く、Ⅳは最も低いと評価されます。




思いのほか、権威者の意見は低い


先ほどのエビデンスレベルですが上のⅠaから順位レベルが高く、Ⅳは最も低いと評価されます。ⅠaからⅡbまでは、介入群と対照群に分けて比較する研究、つまり実験的研究とか、介入研究とか、比較研究、臨床研究とか呼ばれるものです。


Ⅰaのシステマティックレビュー/メタアナリシスとは、あるリサーチクエスチョンを題材として主にRCTによる研究論文をまとめた系統的な総説研究論文のことです。


例として、TKA術後患者の膝関節屈曲ROM運動の効果について、RCTを元にした論文を収集し、全体をまとめてこれくらい効果があるとか無いとかを述べる論文です。


偉そうな先生がテレビで語ることがありますが、その意見は思いの外、エビデンスレベルは低いようです。(その発言自体が論文から引用しているのなら話は別ですが、信頼性は確保出来ません。)



研究デザインのフローチャートでチェック


参考として、研究デザインをエビデンスレベルで判断するフローチャートを作成しました。


前向き研究で介入群と対照群で比較する実験的研究ならばⅡbになります。
観察研究ならⅢとなります。




まとめ


自身の研究テーマがどれくらいのエビデンスレベルを持つのかをフローチャートで確認しましょう。また今後、研究テーマを発展していくためにはどのようなデザインをするのかもフローチャートから逆引きで確認することが出来ます。

2014年1月25日土曜日

リハの評価法・測定法のデータベースサイトを発見!評価法の検索も実施方法もカットオフ値も出展論文も手に入るぞ。

すんごいデータベースのサイトを発見

論文書き直しに伴い、論文検索からちまちまと始めてます。
↓参考記事
文献を集める、見つめる、確認したいな~って気持が研究の種に芽が出た瞬間


いつもの用に検索をしていたら、とあるデータベースのサイトを発見したのでご紹介します。



Rehabilitation Measures Datebase


シカゴに本拠地を置くサービスです。何で儲けているのかはわかりませんが、とにかく情報量がおおくてスンバラシイ!の一言。




Facebookページもあります。
RIC Center for Rehabilitation Outcomes Research
https://www.facebook.com/RehabOutcomes(取得日:2014/01/25)






使い方



ユーザー登録もいりません。
ホームページから知りたい評価法・測定法を選ぶだけです。
これは簡単。

検索窓から自分が調べたい領域を選びます。

今回は、画像下段の「gait」を選びました。



次に、対象疾患・症状です。
ここは「stroke(脳卒中)」を選びました。




珍しい選択肢にテストの実施時間があります。
その場でも実施できるテストもありますが、重心動揺計・三次元動作解析装置などはセッティングに時間がかかります。

ここは「05 minutes or less」を選択。5分以内もしくは時間はかからない=速攻で出来るテストですね。




これまた、面白い選択肢。コスト(費用)がどれくらいかかるかです。有料の評価ってなんでしょうね?他所に委託するとかかな?今回は「free」を選択。




検索結果はよく見るテスト


検索結果は以下の図になりました。
上の図のようにずらずらずら~と並びます。



有名なTimed up and go testを見てみましょう。
この一覧表で実施時間、費用、一般的な対象者までわかります。このデータベースで優秀なところはその下にあります。

青文字で「Timed and Go Instructions」と「Instrument Review」が痒いところに 手がとどくサービスです。

Timed and Go Instructionsはそのテストの説明と実施情報PDFデータで閲覧・ダウンロードすることが出来ます。
また、計測時のメモも書くことが出来ますので、そのまま臨床で使用することも可能です。
http://www.rehabmeasures.org/PDF%20Library/Timed%20Up%20and%20Go%20Test%20Instructions.pdf



Instrument ReviewはTimed up and go に関する英語論文からいろいろな情報を集めたメタ分析を見ることが出来ます。
詳細な対象から、データのカットオフ値も疾患別に掲載されています。
これはすごい。






もう一つすごいところは、参照している論文がPubMedから検索することが可能ってところです。



原本をじっくり読みたいと思った時にすぐに検索につがなるところもユーザーにはありがたい。


まとめ


論文検索サービスのご紹介第二弾でしたが、今回のデータベースサイトは優秀すぎる!ぜひともみなさん、ご利用ください。




2014年1月24日金曜日

予想以上に対象者を選ぶのは大変。このフローチャートで情報を整理しておいて。

対象者の選択

対象は可能な限り公平に、無作為に選ぶというとこが基本ではありますが、対象の研究同意が必要な介入研究ではありえません。


理想は無作為抽出ではあるが、理想通りの標本抽出は難しいですが、観察的研究では工夫次第で可能であるとも言われています。





対象の属性を明確にする


注意深く対象を選んでいては、研究も先に進みませんし、時間も費用も掛かり、さらには思いもよらないバイアスが入るかもしれません。
参考記事: 研究を歪める3つの主要なバイアス(偏り)って?




臨床研究では、自らの対象者の母集団(ポピュレーション)と調査対象集団(ユニバース)と言われる理想の集団との違いを検討すれば十分です。





例


先日も例に出しましたが、A病院の膝OAの患者さんを対象とした場合、A病院の膝OA患者の特性を調査、公表します。調査対象集団に70歳以上の者が多いとか、農村地区に住居している人が多い、合併症の伴うものが多いなどの特徴です。


そして研究の理想と考えている調査対象集団は50歳以上で、合併症が存在せず、市街地・農村地区に関係なく住居しているものを対象としていのなら、この点の違いが結果にどう影響するか、と考察するのです。




対象の決定


対象の属性に際しては、どのような条件・手順で選ばれたかという取り込み基準または除外基準の明示、どのようなものが研究途中で脱落していき、最終的に対象となったものはどのようなものかを、すべて記録し、公開することが必要です。

フローチャートにそって情報をまとめておくといいですよ。

2014年1月23日木曜日

研究を歪める3つの主要なバイアス(偏り)って?

バイアスってなんらじゃほい?

3つの主要なバイアス(偏り)
横断研究・後ろ向き研究のデメリットとしてバイアスが入りやすいとありました。
前向き研究のメリットとしてバイアスが入りにくいとありました。

参考記事:横向いても後ろ向いてもいいけど、前向きが何事もいい!
http://ptkuwae.blogspot.jp/2014/01/blog-post_21.html


そのバイアスってなんでしょうか?
研究データを計測する際に注意しておかないと、データに影響を及ぼす可能性のある「力」の事です。この「力」をうまいこと排除・影響を減らすことできれいなデータを手に入れることが可能です。


雑音の入ったラジオが耳にしたくないように、ノイズの少ないきれいな研究データの方が研究に有用なのはイメージがつきますよね。今回は「バイアス」についてまとめます。






バイアスには大きく3つ


バイアスには大きく3つあります

選択バイアス

  • 対象を選択する際に生じる偏り

情報バイアス

  • データを測定する際に生じる偏り

交絡バイアス
  • 原因と結果の関係に影響する背景因子





説明


選択バイアス
  • 患者層、術式、後療法、入院期間の特徴など
 対象を選ぶ際に昭治津バイアスなので、研究者所属の施設に来院する患者の層の特徴(高齢者の多い病院など)や治療者の術式、後療法の特徴(全国平均と比較して短期間であるなど)、入院期間の特徴などが影響します。

情報バイアス

  • 特定の検者は関節可動域を多めに測定する
  • 特定の対象者に長時間の介入を行う など
情報バイアスは、測定をするときや介入を行う時に特定の検者や対象者が良い方向へ見積もるとか、悪い方向へ見積もるなどの偏りです。

交絡
 交絡は介入群に若年者が多いとか、対照群に入院期間の長いものが多い、重症度の重い者が多いといったときは、介入群の方に有利に働くような偏りが起こります。



こうしたバイアスは、研究結果をゆがめてしまうので極力回避しなければなりません。

対象は可能な限り公平に、検者の技術も可能な限り整える、そのデータも公平に無作為に選ぶということが基本ですが、対象者の研究同意が必要な介入研究でバイアスが入らないことはありえません。
なかなか理論通りにはいかないものです。






変形性膝関節症の患者さんを対象とした場合


変形性膝関節症(以下、膝OA)の患者さんを対象とした場合
膝OAに対する治療方針が画期的なA病院と従来の治療方針のB病院では、術式やリハの介入方法が異なる、入院期間が異なることは予想できます。



この膝OAに関する情報がどのような傾向を持つのかということを考察で配慮することでバイアスが病院による特徴、地域別による特徴となります。この違いが結果にどう影響するかと考察するといいでしょう。






まとめ


3つの主要なバイアスを完璧に取り除くことは困難です。
可能な限りバイアスを除去し、どうしても含まれるバイアスには考察でどのような影響を及ぼすかを述べることが必要です。
データを採る前に可能な限りノイズを取り除きましょう。

2014年1月22日水曜日

初学者なら守ったほうがいい!臨床研究の7つの法度?ご法度?

何事にも決まりがありまして

日本にいたら日本国憲法があり、アメリカではアメリカ法があり、地方では地方の条例があるように、研究にも決まり事があります。臨床研究の経験が少ないうちはなかなか決まり事を守れない(嘘をつくとかではなくて、ルールに沿った行動を学んでいる途中だから)こともあります。ではどんな決まり事でしょうか。

参考に、法度とは(ご法度と同義語)

はっと【法度】
法も度も〈のり〉(法則,規則)の意で,おきて,さだめ,法を意味する言葉。鎌倉幕府はもちろんのこと室町幕府も戦国時代に至るまで,みずからの制定法を〈法度〉と称した例はない。もちろん〈法度〉という言葉自体は中世を通じて使用されているが,この場合も公権力の制定法をさすのではなく,〈おきて〉〈さだめ〉などの意で用いられている。この〈法度〉が公権力の制定法をさす称呼として一般的に現れるのは,戦国大名の個別法令である分国法においてであり,やがてこれが江戸幕府にも継承され,武家諸法度のように制定法の名称として定着した。
法度 とは - コトバンク
http://kotobank.jp/word/%E6%B3%95%E5%BA%A6(2014/01/22取得)





7つの法度


1.データを採ってから研究デザインを考える
2.リサーチクエスチョンが明確でない
3.対象が不明確
4.主要なoutcome変数を指定しない
5.変数の測定法の信頼性と妥当性を吟味しない
6.解析計画を事前に作成しない
7.結果の解釈
の7つの法度があります。


これは確かに理想的ではありますが、観察研究かつ横断的もしくは後ろ向きの研究では、あらかじめ記録されているデータから、研究テーマを見つけ出すとか、主要なoutcome変数が決まっていないこともあります。研究が継続して行われた場合で、進んだ段階で注意すべき事項と考えてもよいでしょう。
新人教育プログラム資料より




食べたことのない料理の味はわかりません。だから食べちゃいましょう


研究をやってみたい!と思う初学者にとって7つの法度はついついやってしまいます。それもそうです。だって、やったこと無いんですもん^^;



食べたことのない料理の味は、食べてみないとわかりません。
採ったことの無いデータはどんなデータになるかは、採ってみないとわかりません。


実験のタスクとして設定したテストが、対象者が実施するには負荷が高いのか低いのか、採ってみないとわかりません。
何度も何度も、予想と結果が異なる事を経験し、何度も法度に触れることで自分の知識となります。研究の芽が育っていきます。


なので、法度を意識しすぎて動けないよりは、とにかくデータを採ってみて動いていくのも十分ありです。



リスク回避として、患者さん、利用者さんでいきなりデータを採る前に、健常者・仲間内でデータを採ることを勧めます。
患者さんに過負荷を与えたり、リスクを背負わすわけにはいけませんよ。

2014年1月21日火曜日

横向いても後ろ向いてもいいけど、前向きが何事もいい!

前向きに生きたい!

と、人生の頑張ればなんとかなるってお話ではありません。
今日は研究デザインのお話です。

研究テーマが、それは「夢話し」とならないように、FINERで現実検討しましょ
先日、書いたブログで研究テーマが決まり、その次の行動・準備ができたら、データを取得していきます。





データの採り方で呼び名が変わる


横断研究
 現在のデータだけで関係を見る。現存する対象者を選んでデータを取得し、解析をする事を横断研究と言います。なんで横断研究というのかはわかりませんが、現実を直視したくないから?なーんてね。


後ろ向き研究

 過去のデータと現在のデータを採って解析する。


前向き研究

 現在のデータを将来のデータを採って解析する。



各研究デザインのメリット・デメリット


横断研究
 現在のデータを対象として行う研究です。研究の取り掛かりとして行う研究デザインとなります。現存する対象者を選んで、データを採って解析するので時間的にも費用的にも効率が良い方法です。
しかし、バイアスという偏りが入りやすく、その信頼性については、かなり低い段階の研究デザインとなります。データの原因と結果の関係は、仮説の域を脱せられず、疑わしい時があります。

メリット:時間、人数の節約、調整ができる。
デメリット:バイアスが入りやすい。原因と結果の関係は疑わしい時がある。
 



後ろ向き研究
 現在のデータと過去のデータを対象として行う研究です。ルールとしては横断研究の次の段階のとして行う研究デザインですが、初めから後ろ向き研究で行うことも多いです。
横断研究と動揺、現存する対象者を選んで、カルテなどから過去のデータを採って解析するのでm時間的にも費用的にも効率が良い方法です。
しかし、この方法もバイアスが入りやすく、信頼性の低いデザインとしては横断研究と同じデメリットとなります。これもデータの原因と結果の関係は仮説の域を脱せられず。疑わしい時があります。

メリット:時間、人数の節約、調整ができる。
デメリット:バイアスが入りやすい。原因と結果の関係は疑わしい時がある。



前向き研究
 現在と将来のデータを対象として行う研究です。横断研究と後ろ向き研究の、次の段階として行う研究デザインです。
現在の原因と思われるデータを元に対象者を群分けし、将来にわたってどのように変化するかを追跡する研究デザインです。
期間を経て追跡しますので、時間的にも費用的にも効率が悪い方法ですが、バイアスが入りにくく、信頼性の高い研究デザインとして有効です。データの原因と結果の関係は、かなり明確に言及することが出来ます。
欠点は、時間と対象人数が必要となり、効率が悪い点です。

 そのためにもまずは、横断研究と後ろ向き研究によって測定する項目を明確にしてから、進めないと大きな損害をこうむることになります。

メリット:バイアスが入りにくい。原因と結果の因果関係がほぼ確実
デメリット:時間と人数が必要。





何事も前向きがいい!その前の横も後ろも大事だよ


 前向き研究は時間と対象人数が必要です。一度の失敗があとあと響いてきます、これは私も体験したことあり。前向きにどっぷり浸かる前に、横断研究・後ろ向き研究でじっくりと対策を練ってからとりかかってくださいね。

2014年1月20日月曜日

研究テーマが、それは「夢話し」とならないように、FINERで現実検討しましょ

研究テーマは見つけた

昨日、研究テーマを見つけつための方法として研究をしてみようかな、って何からしたらいいの?PECOの流れにまずは乗ろうを記事にしました。PECOの流れにのって自分の興味がある研究テーマを見つけることができたら、その次のステップを紹介します。

芽が出た研究のタネが実は「夢話し」で、いざ取り掛かろうとしてもハードルが高くて動けないとか、現実的に実行出来そうもないと壁にぶつかることも多々あります。
その壁を乗り越える、もしくは壁を削る事ができる方法です。





FINERでテーマをcheckする


聞きなれない言葉です。私も新人教育プログラムの資料をみて初めて知りました。お恥ずかしい。
けど知らないことを調べ、考え自分の物にする行動が重要なんです。いっしょにまなびましょう!


FINERとは良い研究の必須条件です。
可能な限りこの条件をクリアーしておくことが論文のAcceptという、望ましい結果に繋がるでしょう。


Feasible 実現可能な
・対象者数、時間、費用、自己実現性→実現可能なテーマかをはっきりとする


Interesting 興味深い
・関心を持てる(真理追求という意味で)研究か?自分自身が興味を持ち続けられるテーマかどうかも大事。一度取り掛かると数ヶ月はこの研究テーマを寝食を共にすることになります。ぞっこん惚れるぐらいのテーマが見つけられたらそりゃもうね。


Novel 新規性
・既知のリサーチクエスチョンでも対象。アウトカムの変化で新奇になる
・関連文献が少ない場合は新奇性が高いかもしれない。


Ethical 倫理的・道徳的
倫理的問題を含んでいてはいけません。理学療法に含まれる運動療法は健康長寿のために有効であることは周知の事。なので介入の有無のコントロール群を設定する時は注意が必要です。


有効ってわかっているのに実施しないってのは医療者倫理に問題が出てきます。要注意。


Relevant 必要性
患者、地域、社会にとっての問題解決として適切なのか?この研究テーマが患者に、理学療法士に日本に世界に必要なことなのか?この問に答えられないうちはそのテーマはもうちょっと煮詰める必要があり。

の頭文字を合わせてFINERです(Hulley、医学的研究のデザイン:研究の質を高める疫学的アプローチ- 第3版、2009)






FINERを先輩に見てもらおう


PECOもFINERもいきなり書き埋めることが出来ません。書いたとしても現実とかけ離れて「夢話し」とならないようには、先輩・上司に見てもらいましょう。FINERを書く準備ができているのなら、相談を受けた先輩・上司も嫌がることは無いですよ。絶対に、力になってくれます。ここは思いっきり頼ってみましょう。

2014年1月17日金曜日

研究をしてみようかな、って何からしたらいいの?PECOの流れにまずは乗ろう

論文を集めて知識を増やし、自らの臨床的意見をまとめて決めた治療方針に効果があるかどうかを調べたい。確認したい時はデータを取って検証する必要があります。

いざ、検証をしたい!と思ってもどのように進めていいのかがわかりませんよね。
私もまだまだわかりません。

でも、研究をするにしても流れがあります。
その流れに乗ることで脱線すること無く、時間のロスを最小に抑えたうえで研究・検証をすることが出来ます。

その流れとは!


PECO
その流れとは、PECOです。

Patients
どのような患者に対して

Exposure(Intervention)
どのような治療(介入)をすると

Comparsion(Control)
何に比べて

Outocome
どのような結果が出る

どのような患者にたいして、どのような治療をすると、何に比べて、どのような結果が出るという4つの要点から構成されています。
これらの項目を箇条書きで埋めていくと研究テーマのPECOによる要約ができて、研究の道筋が見えてきます。

新人教育プログラムの資料に例が乗っていますので紹介します。


リサーチクエスチョン:PECOの例
Patients:どのような患者に対して
60歳未満の片側膝OAでTKAを施行された患者
(抽出条件は詳細に決める)

Exposure(Intervention):どのような治療(介入)をすると
疼痛の生じないROMを20回/日、退院まで行うと
(量[強度]と手順、期間を具体的かつ詳細に)

Comparsion(Control):何に比べて
何もしない時、または従来の方法に比べて

Outocome:どのような結果が出る
効率的な可動域増大が起こる?

これを一文にしてみると
60歳未満の片側膝OAでTKAを施行された患者に対して、疼痛の生じないROMを20回/日、退院まで行うと、何もしない時、または従来の方法に比べて効率的な可動域増大が起こるだろうか?
という、研究の芽を育てるための具体的な方法が出来上がります。


具体的ってところが大事で、単に「TKAを施行された患者」ではなく、年齢や原疾患、性別なども統一しておくと対象者の選定や情報収集がしやすくなります。

また介入の量と手順、治療期間を具体的かつ現実的な設定にすることです。
即時効果を検証するのであれば、対象者の数が必要ですし、長期効果を検証するのなら病院の入退院方針と検討する必要が出てきます。退院までとするよりは、1か月後、2ヶ月後と期間を設定するほうがなお良いです。

2014年1月16日木曜日

文献を集める、見つめる、確認したいな~って気持が研究の種に芽が出た瞬間

研究の種が見つかったら次に何をするか。
無い頭で悩むよりも進んで本を開きましょう。
自分の中で解決方法を持ち合わせていないのなら、いつまでも悩んでいなくて進んで調べましょう。
自分で教科書を開くも良し、同僚・先輩・上司に聞くのも良し。

さらに進んで文献から情報を集めることをしましょう。


私が実際にしている文献検索サービス
1.ネットから探す
行動情報化社会の現代。インターネットの検索サービスで文献を探すのが主流でしょう。私もネット検索が主です。

1.Google Scholar http://scholar.google.co.jp/

Google検索とおなじように検索窓にキーワードを入力していくと欲しい文献が見つかります。日本語、英語どちらでも結構な割合でフルペーパーの論文と出会うことが出来ます。



2.CiNii Articles - 日本の論文をさがす - http://ci.nii.ac.jp/
日本国内の論文を検索するのに有力です。検索でヒットした雑誌によっては無料で論文がダウンロード出来ます。


3.MEDLINE 日本語ゲートウェイ http://www.healthy.pair.com/
下に紹介しているPubMed。英語で入力する必要があるため、英語が苦手な方はこちらから入るとどうでしょうか?どちらにせよ出て来る論文は英語論文なので英語力は必要です。


4. - PubMed - NCBI http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
言わずと知れた医学論文の検索サービス、PubMedです。自分のお気に入りのキーワードも登録できるので、欲しい論文が早くてにはいります。有料もあり。

5.ScienceDirect.com http://www.sciencedirect.com/
英語論文でかつ科学・工学に特化している検索サービスです。かなりの数の論文数があり、過去の論文も年々デジタルデータ化を進めています。んが、ほぼ有料です。



2.自分の足で探す
データベースに掲載されている雑誌も近年増えてきていますが、まだまだ情報としては不十分なことも。
その時は、近くに大学・養成校があるのならそちらの図書館を利用しましょう。


3.足を運べない地域の図書館には司書さんにコピーを依頼
大学内でしか管理していない雑誌もあります。読みたいのに~自ら足を運ぶには遠すぎて・・・行くには時間がないし・・・って時はその図書館にコピーの依頼をしてみましょう。

1部につきいくら、1ページにつきいくらと規定があり、ちょこっとお金はかかりますがそうしてでも手に入れたい文献であればぜひとも検討するべきです。



文献検索をしたら次に何をする?
文献を探したら、同じ意見、似ている意見、反対意見などいろいろな論文が出てくるでしょう。
いろいろな意見があってどれが良いのかは、検討がつきません。
どの方法が本当なのだろうかという疑問が出てきます。

自分の臨床経験から、痛みを伴う方法は良くないとか、実施回数が多い方が良いのではないかと意見を持っていたのならここで論文と照らし合わします。
臨床ではこの方法に決定して治療を継続してもOK。
もしくはこの方法は確かに効果があるかということを確認したい、という疑問を持ったらデータを採って検証をしましょう。
ここが研究の種に目がでた瞬間です!

時間がない、体力がない、と働きながら研究活動をするにはハードルが高いと感じるでしょう。でも自分の興味を持った事、解決したい疑問を解消できた時の満足感はたまりません。また、その解決方法は自分の臨床力を高める事にもつながります。
ぜひ、文献検索も日常生活の中に組み込んでくださいね。

2014年1月15日水曜日

あの時の疑問が研究の種になる。すぐにメモる習慣が研究者の最短の道

あれなんだっけ?
臨床現場で理学療法を展開いくなかで毎日のように新しい発見と疑問が出てきます。
その新しい発見と疑問に何度も遭遇し、解決することを繰り返す事で専門家としての力量が上がっていきます。

んがしかし、その繰り返しにも慣れてくる時期があるんです。


私はちょうど3年目ぐらいに天狗になった
担当患者さんの歩行率も上がり、自宅復帰率も比較的高い位置まで行ける頃ですね。
まあ、筋緊張の高まりもこんなもんでしょう。
ブルンストロームステージの変化も、初期評価から考えるとこんなもんでしょう。
っと、数年の経験からなんでも知っているという「鼻の伸びた天狗」になってました。
あれはいかん時期でしたね~いかん。



研究の取っ掛かりはクリニカルクエスチョからリサーチクエスチョンを考えることが重要です。普段の臨床治療において、「これはどういくことだろう?」「もっとこうしたらよくなるんじゃないか?」と考えることは多いと思います。このふとした疑問をクリニカルクエスチョンと言います。
経験者であれば、繰り返される疑問と工夫の積み重ねで、経験的に解決策が備わっていくこともあります。しかし、内に秘めたままですと職人の域を脱せないわけです。
そこで、クリニカルクエスチョンを研究という視点から耐えうる妥当な形態の疑問形式、すなわちリサーチクエスチョンの形に変えていきます。これが研究テーマとなります。
新人教育プログラム資料より

私の3年目当時に毎日の様に抱いていた疑問、見つけていた発見をメモしていたらどれほどの研究の種を蒔くことが出来たでしょうかね~もったいない。


今からでも間に合います。
臨床現場で理学療法を展開するときは必ずメモとペンを携帯し、沸き起こった疑問をメモる習慣をつけましょう。
新人さんも中堅さんももちろんベテランさんも。
あなたの目、手、心を通して湧きでた疑問はかならず、あなたならではの答えを導くことが出来ます。その疑問を隣の療法士に話す事で、疑問が形になり研究の種になります。
ぜひとも、メモとペンを片手に、疑問をメモる習慣をつけてください。

↓おすすめのノートはこちら。頑丈だしページ数も多いし、かっこいいですよ。

2014年1月14日火曜日

療法士は専門家で研究者であるべき。技を極めるだけじゃダメな理由。

理学療法士になりたての1年~3年目の頃は自分の腕前を上げることが評価され、称賛されます。
『講習会に行ってきたんだ、頑張ってるね』の一言が嬉しかったことを今でも思い出します。


自分の腕前を上げる活動を年々重ねてくると、だんだんと職人気質が出てきます。

自分の腕前が上げれば患者さんが良くなる。
自宅復帰率が上がる。
歩行自立度が上がる。
と目の前の患者さんが回復に向かう、自宅に戻ることを経験する内に、腕前と共に自分の鼻も伸びてきちゃいます。調子にのった天狗ですな。


専門家と職人の言葉の違いを整理
専門家 Specialist : professional
は特定分野の技術や知識に精通しており、合理的科学的心理の追求を行い、研究成果を発表して、専門家同士で情報共有し、切磋琢磨できることが要されます。


職人 Workman : ctaftsman
は卓越した技術を提供できる事を職業とした人です。

言葉の持つ意味合いで専門家と職人は異なります。
もちろん、専門家であり、承認でもある人は居るでしょうが、理学療法士は専門家であることが前提であり、職人だけを求めてはならないのです。


療法士は専門家で研究者であるべき
もちろん調子にのらずに自分自身を律して職人として技を高める行動を取る人もいらっしゃいます。技術を高める中で、自分の技術を見直し、改良し、実践する。その結果を見て考察し、更に自分の技術を見直す。
これって、研究活動そのものなんです。

臨床で出た疾患に対する疑問に対して、
技術をもって挑む(研究テーマ?)
↓
その結果を残す(カルテ・研究メモ)
↓
その結果を見て傾向を知る(統計分析)
↓
傾向から次の一手を考える(改良・統合と解釈)
↓
行動する(再実施・再計測)
↓
またその結果を残す(カルテ・研究メモ)
↓
の繰り返し

その活動を職人さんは自分の中だけで処理して、自分の中だけでとどめてしまう。
もったいない!

この繰り返しを自分の中に留めるのではなく、同僚に・職場の先輩上司に、院外に伝えることは療法士にとって必須な行動です。

研究しないから研究法は知らなくても良いとい人も居ると思いますが、研究結果を活かすものとして、その結果を受け止める側としても必要な知識となります。

研究成果は全てが正しいとは限りませんから何が正しくて何が間違っているのか、さらにはそれを専門家として適切に評価し、対象者の個人差を考慮して提供できなければならないことからも、療法士に研究者になることは必要なんです。


まとめ
療法士は専門家で研究者であるべき。
技を極めるだけじゃもったいない。


新人教育プログラム資料より

2014年1月13日月曜日

論文読むのに最低限必要な統計解析の知識

論文を読み込むのには専門知識が必要
    高校の教科書ではそんなに出てこなかった統計解析。専門職として勉強を進めるなかで先人の知恵を得るには論文を読むことが手っ取り早く、効果的です。

    理学療法の論文は運動療法の効果判定や優れた評価法の提案、新しいデバイスの紹介が多く、既存の何かと新規の何かを比較する表現が多い。

    その比較する表現というのが統計解析です。
    論文を読んでいざ自分の知識に力にしようとしても統計の「t検定」「分散分析」「Mann-WhitneyのU検定」など知っているようで全然知らない用語を目にして、拒否反応を示してしまう療法士も大勢います。

    私も今でも抵抗ありますw

    しかし、最低限の知識をもって論文を読んでいくと、「この論文は参考になる」「筆者の主張を鵜呑みにするにはこの結果では弱いな」と良い論文とそうでない論文とがわかってきます。

最低限の知識としてここは押さえておこう
    統計的検定の意味を知る
      差の検定
      相関
      回帰
      分割表の検定

    統計指標を知っておく
      有意確立pの意味
      信頼区間
      効果量

    それ以外の難しい解析手法は必要な時にその都度勉強していけば良いです。計算の理論は知らなくてもOK。結果の見かただけを知る。
    計算の理論自体は統計ソフトが代用するので、知らなくてもOK。統計ソフトが出してきた結果の見かたを知るだけでも十分です。
    でも、前述した最低限の統計的検定の意味や統計指標は知っていないといけませんよ!


↓参考すぎる本。良書です。


2014年1月8日水曜日

研究のすすめ 手っ取り早いのは過去のカルテを見ること

臨床現場で理学療法士として働きながら、研究活動・論文活動をするには何も特別な方法は入りません。

手っ取り早いのは、過去のカルテを見ること。

カルテに記載されたデータを使って、何らかの関係を調べる。
初期評価値から予後予測を立てて、その経過をたどる。
その工程を調べる、見直すことが研究テーマの種になります。


無理に学会発表や論文にしなくても、所属している病院の傾向、自分の担当症例の傾向、目で腕で感じている経験値に加え、データとして客観的に見ることも自己成長につながります。

カルテを眺めていて、ある時期から表現が変わっていたり、評価項目が増えたりと自分の変化も知ることが出来ます。
勉強会に参加すると、臨床アプローチもかわりカルテの内容も変わってくるので、その変化は著明ですよ^^;

思わぬ発見から自分の臨床を見直すきっかけになり、そのきっかけから研究テーマの種、花が策かもしれません。

まとめ
研究をするのなら、手っ取り早いのは過去のカルテを見ること。