2013年11月26日火曜日

酒のんで風呂に入るのは人だけじゃない。彼には「甘くなる」ための必要な儀式なんです。

酒のんで風呂にはいると危ないと耳にしますが、それは酔っ払った人に限ります。
この季節の「渋柿」にとって、
酒のんで風呂にはいるのは「甘くなる」ための必要な儀式なんです。

↓こっちが酒のんで酔っ払って風呂に入った「渋柿」
ツヤッツヤのあまーい柿に大変身しました(∩´∀`)∩ワーイ


なぜ酒のませて風呂に入れるのか?
柿の渋の原因はご存知だと思いますが、タンニンとよばれる一群の化合物の仲間が原因です。柿のタンニンは特にカキタンニンと呼ばれている物が主体です。タンニンは水溶性だと渋みがありますが、これが例えば、何かとくっ付いたりすると不溶化されます。不溶性タンニンは渋みが無いのです。それは、可溶性でないと、舌の味覚に感じないからです。したがって、柿が渋いか渋くないかは、柿が可溶性タンニンを含んでいるかどうかで決まります。
アルコールやドライアイスなどで渋柿を処理すると渋みがなくなるには、これらの処理でタンニンの不溶化が進むからです。一般に受け入れられていることは、可溶性タンニンはアセトアルデヒドと結合することによって不溶化されるということです。アルコール(エタノール)は酸化するとアセトアルデヒドになります。アルコールはアルデヒドに変わりますので、それがタンンニンの不溶化をもたらします。
渋を抜く方法はいずれも、柿の果実に含まれる可溶性タンニンを、生成するアセトアルドと結合させて不溶化することにあります。

勝見 允行(JSPPサイエンスアドバイザー)


とのこと。とにかくお酒(焼酎がいいみたい)のませて湯船に浸からせ、タンニンの不溶化を促進しましょう!

とあるところに実っていた渋柿。小ぶりなので誰にも見向きもされずにそのまま落ちる運命のところを救いました。
その柿を洗って、霧島焼酎を全身にまぶしてビニール袋でひとまとめにします。



続いて、クーラーボックス。こちらが「渋柿」さんのお風呂になります。


45度以上のお湯を準備。お風呂の給湯器から入れると温度設定も簡単。


上手くタンニンの不溶化がすすんでくれよ!
お酒を飲ませた渋柿をお風呂に入れること24時間・・・



トロットロの渋抜きできた柿ができました。
袋から出した時には甘~い柿の香りが広がり思わずがぶり。
これはやみつきになります。

小ぶりな柿が20個ほど作れました。
これで柿の渋抜きもマスターだぜ!


↓参考サイト
日本植物生理学会-みんなのひろば-

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