当院通所リハ利用者の誤嚥性肺炎を防ぐべく、経験のある言語聴覚士(ST)に勉強会を行ってもらいました。通所スタッフ全体で共通の知識と判断基準を持つことで利用者さんの誤嚥性肺炎の予防を図れます。
1.なぜ誤嚥性肺炎が注目されているのか?
①日本人の死亡別疾患で肺炎は三位(90歳代では二位)
一位が脳血管障害、二位が心疾患、肺炎が三位とのこと。
誤嚥性肺炎だけで発症するというよりも、多くの疾患に併発して生じやすい。基礎疾患に加えて生じると体調を大きく崩してしまいます。
②誤嚥症状があると「栄養失調」や「脱水」になりやすい
食べるときに時間がかかったり、上手に食べることができなくなります。そのため、食事量が減ったり、飲水量が減り、栄養失調や脱水を招きやすくなります。
2.誤嚥性肺炎ってなあに?
喉には2つの通り道があり、一つは口から食道に通じる道。もう一つは口から肺に通じる道。肺に食物や水分が入らないように喉の蓋が閉まり、食塊が食堂に入ります。嚥下反射が上手く行われない場合、蓋が閉まらず肺の方に食塊が入ってしまいます。食べ物や飲み物、胃液などが誤って気管や気管支内にはいることを「誤嚥」といいます。その時に細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。
3.どうなったら誤嚥性肺炎を疑う?
①ご飯を食べている時に、よく(咳)をする
食事の度に激しく咳き込むときは要注意
②喉の奥からゴロゴロと痰の音がする
深呼吸をきっかけに痰がゴロゴロ鳴り出すのも要注意
③痰がよく出る
痰の色が無色、白色ならまだ大丈夫。緑色した痰の時はすでに細菌が入り込んでる証拠、要注意
④熱が続く
37度程度の熱が続くときは誤嚥性肺炎がくすぶっている状態です、要注意
38度超えは別の所見
⑤体重が落ちていく
一ヶ月に3〜5キロベースの体重減少は要注意。栄養状態が悪くなっている証拠です。
誤嚥性肺炎に対する知識をスタッフ全体で理解することで、利用者との関わりの時間の中で一定水準の観察・評価を行うことが可能となります。スタッフ全員で利用者さんの健康支援を行いたいところです。
次回は、誤嚥している時にどのように対応するかの勉強会を企画しています。
また報告します。
1.なぜ誤嚥性肺炎が注目されているのか?
①日本人の死亡別疾患で肺炎は三位(90歳代では二位)
一位が脳血管障害、二位が心疾患、肺炎が三位とのこと。
誤嚥性肺炎だけで発症するというよりも、多くの疾患に併発して生じやすい。基礎疾患に加えて生じると体調を大きく崩してしまいます。
②誤嚥症状があると「栄養失調」や「脱水」になりやすい
食べるときに時間がかかったり、上手に食べることができなくなります。そのため、食事量が減ったり、飲水量が減り、栄養失調や脱水を招きやすくなります。
2.誤嚥性肺炎ってなあに?
喉には2つの通り道があり、一つは口から食道に通じる道。もう一つは口から肺に通じる道。肺に食物や水分が入らないように喉の蓋が閉まり、食塊が食堂に入ります。嚥下反射が上手く行われない場合、蓋が閉まらず肺の方に食塊が入ってしまいます。食べ物や飲み物、胃液などが誤って気管や気管支内にはいることを「誤嚥」といいます。その時に細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。
3.どうなったら誤嚥性肺炎を疑う?
①ご飯を食べている時に、よく(咳)をする
食事の度に激しく咳き込むときは要注意
②喉の奥からゴロゴロと痰の音がする
深呼吸をきっかけに痰がゴロゴロ鳴り出すのも要注意
③痰がよく出る
痰の色が無色、白色ならまだ大丈夫。緑色した痰の時はすでに細菌が入り込んでる証拠、要注意
④熱が続く
37度程度の熱が続くときは誤嚥性肺炎がくすぶっている状態です、要注意
38度超えは別の所見
⑤体重が落ちていく
一ヶ月に3〜5キロベースの体重減少は要注意。栄養状態が悪くなっている証拠です。
誤嚥性肺炎に対する知識をスタッフ全体で理解することで、利用者との関わりの時間の中で一定水準の観察・評価を行うことが可能となります。スタッフ全員で利用者さんの健康支援を行いたいところです。
次回は、誤嚥している時にどのように対応するかの勉強会を企画しています。
また報告します。
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