研究デザインとエビデンスレベルは大きな関係があります。
横向いても後ろ向いてもいいけど、前向きが何事もいい!
http://ptkuwae.blogspot.jp/2014/01/blog-post_21.html
↑こちらで、研究デザインのお話をしていました。
自分が行う研究デザインがどれくらいのエビデンスレベルにあるのかは意識していたほうがいいです。
なるだけ高みに近づくためにもね。
エビデンスレベルはⅥ段階思いのほか、権威者の意見は低い
エビデンスとは
EBMとは、「個々の患者のケアに関わる意思を決定するために、最新かつ最良の根拠(エビデンス)を、一貫性を持って、明示的な態度で、思慮深く用いること」、「入手可能で最良の科学的根拠を把握した上で、個々の患者に特有の臨床状況と価値観に配慮した医療を行うための一連の行動指針」、「個々の患者の臨床問題に対して、(1)患者の意向、(2)医師の専門技能、(3)臨床研究による実証報告を統合して判断を下し、最善の医療を提供する行動様式」などと定義されています。EBMとは|公益社団法人 日本理学療法士協会
http://www.japanpt.or.jp/ebpt/ebpt_basic/ebpt01.html
(取得日:2014/02/08)
自身が行う理学療法を後押しする根拠(論文)を問われる時代です。今行われている理学療法の評価・検査・療法の全てにエビデンスがあるわけではなく、一つづつ積み上げていく時代です。
そのためにも自分の研究テーマがどのエビデンスレベルに位置するのかは知っておいたほうがいいです。
Ⅰa.システマティックレビュー/メタアナリシス
Ⅰb.ランダム化比較試験(RCT)
Ⅱa.準ランダム化比較試験(CCT)
Ⅱb.その他の準実験的研究
Ⅲ.非実験的な観察的研究
(比較研究、相関研究、症例対照研究など)
Ⅳ.専門家委員会や権威者の意見(総説)
上のⅠaから順位レベルが高く、Ⅳは最も低いと評価されます。
思いのほか、権威者の意見は低い
先ほどのエビデンスレベルですが上のⅠaから順位レベルが高く、Ⅳは最も低いと評価されます。ⅠaからⅡbまでは、介入群と対照群に分けて比較する研究、つまり実験的研究とか、介入研究とか、比較研究、臨床研究とか呼ばれるものです。
Ⅰaのシステマティックレビュー/メタアナリシスとは、あるリサーチクエスチョンを題材として主にRCTによる研究論文をまとめた系統的な総説研究論文のことです。
例として、TKA術後患者の膝関節屈曲ROM運動の効果について、RCTを元にした論文を収集し、全体をまとめてこれくらい効果があるとか無いとかを述べる論文です。
偉そうな先生がテレビで語ることがありますが、その意見は思いの外、エビデンスレベルは低いようです。(その発言自体が論文から引用しているのなら話は別ですが、信頼性は確保出来ません。)
研究デザインのフローチャートでチェック
参考として、研究デザインをエビデンスレベルで判断するフローチャートを作成しました。
前向き研究で介入群と対照群で比較する実験的研究ならばⅡbになります。
観察研究ならⅢとなります。
まとめ
自身の研究テーマがどれくらいのエビデンスレベルを持つのかをフローチャートで確認しましょう。また今後、研究テーマを発展していくためにはどのようなデザインをするのかもフローチャートから逆引きで確認することが出来ます。
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