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2016年12月17日土曜日

夢だった「学校の先生」になります。来年の3月で15年間お世話になった職場を退職します。

来年の3月で15年間お世話になった職場を退職をする事になりました。
今までご指導いただいた諸先輩方、お医者さん、患者さん、先輩、後輩の皆様、誠にありがとうございます。今の職場の環境だったからこそ今の私が出来上がりました。感謝しております。

15年前、理学療法士の学生として今の職場に長期臨床実習でお世話になりました。
臨床も、教育も、研究も力を入れている藤元総合病院(前:藤元早鈴病院)。学生の身としても「ここはすごいところに来てしまったぞ」と焦ったのは良い思い出。

就職後、数年が経って当時のボスとお世話になった教授に「お前を入れるために学科長に根回ししておいてよかった」っとの悪巧み爆弾発言を頂き、その言葉が私の原動力となってます。

なんだかんだで進んだ大学進学と長く険しい博士号取得の道。妻の支えと子供達の癒やし、友人知人の応援もあってイバラの道のその先に到着することができました。
皆様本当にありがとです。


そのまま臨床研究家として現場に出続ける道も合ったのですが、ここ数年に出会った友人の生き方を見て、私が子供の頃に抱いていた夢を思い出しました。
「学校の先生になること」

彼は教育者として・研究者として「まなび続けること」が大切なことであることを教えてくれました。超大変そうですけど^^;

来年度より、宮崎を離れて、千葉の大学にて教鞭をとります。
私ができるご恩返しとしては、若輩者ながら経験値をお話すことしかできません。
15年間の取り組みから今の都城に残していけるもの、理学療法士としての思いと今後の展開ついてをいつものところで語ります。

まなび長屋
(詳細は後ほど)

残りの3ヶ月、宮崎・都城で頑張れるだけ頑張ります。

皆様これからもよろしくお願いいたします。 

2015年3月15日日曜日

時間が無いと焦る.こればかりはどうしようもないのかな~と思った1日でした.

早朝より,次男坊主が高熱.
こりゃいかんってレベル.

妻と協力して,今日の予定をキャンセルし1日看病スケジュールを立て直す.

この段階で,私も妻も予定していた事が破綻っす.
こればかりはしょうがない.
できる限りのことを対応するしか無い.

んでもって,焦る自分をなだめるために時間の使い方を頭の中で整理.

①しなきゃいけないこと
②したほうが良いこと
③したいこと
④しなくても良いこと
に分けられるかと.


4つに分けて1日を考えてみると・・・
①は生きるために必要なこと:衣食住
②は勉強や読書,家族や子どもとの時間:時間投資
③は個人的にしたいこと?昼寝とか筋トレとか:自己投資?
④はゲームとか飲み会とか?:時間消費?


生きるために必要な食事,更衣,風呂,睡眠は①でこれを削ると生体バランスが崩れるから,削るわけには行かない.これ大事.

子供の事.内容にもよりますね.衣食住はもちろん①.
テレビは④,ゲームは④,遊び相手は②になるかな.兄弟で遊ぶにしても公園や遊び場までの移動・見守りが必要なので,時間は必要ですね.


さて,私が時間が無いと焦るのはここです.
論文活動.

これは難しい.
しなくても家族の生活に支障はない.
しなくても子供には支障はない.
逆に,論文活動に重きを置き過ぎると妻への負担,子供のストレスに繋がる傾向にどうしてもなってしまい,結局,後回しになることに.

でも論文書かないと,次の人生が広がらないしな~
う~んと,悩んだ1日でした.

※もともと休日に自分の時間があるなんて妄想は抱かずに,休日は休む日!と割りきって家族と過ごすってのも名案なんですけどね~心が焦る(;´∀`)

2014年7月18日金曜日

子供は親の真似をする.親子でハヤベン.

早寝早起き朝勉強!ハヤベンのPTクワエです.
今朝も4時に起床して論文の修正を行ってました.

ここんところの楽しみとしては長男が私の真似をしてハヤベンをしてくれます.

はじめは,「お父さんが早起きして何をしているのだろうか?」
との疑問から早起きをしてきてました.

私が早起きして本を読んだり論文を書いているのをみて,
ハヤベン=早起きして朝勉強することと理解したみたいです.

今朝は,私の机のそばで漢字の書き取りを黙々と取り組んでました.
かわいいよね~



昨日はかいけつゾロリをニヤニヤしながら読んでました.

本来は子供が起きるには早い時間(4時5時)なので,20時ごろの早寝を親子で取り組んで行けば健康的な生活リズムを作れるでしょう.

そうなると,私はもっと早起きしないと行けないのかな???

2014年6月13日金曜日

用語+pdfで検索して、学術情報を集める。


用語+PDFで検索



研究における読書法。まずは定義を自分の物にする

こちらで、定義を手に入れ、調べるキーワードが明確になったら、次は学術情報を手に入れましょう。

キーワードをググると、検索の上位に出てくるものは、有料で検索上位に表示されたい企業かそれなりのPVを持つホームページやブログが出てきます。


起業の看板を背負ってインターネットの世界に情報を掲示しているところが信用できる!というわけでも無い。自分に有利になる情報だけが書かれている事もしばしば。

では、どのようにして信頼性の高い情報を手に入れるのか。


それは、インターネットの検索に「用語」に「pdf」をくっつけて検索すると良い。


用語+pdfで検索し、学術情報のみダウンロードする。検索した結果がずら~っと並んでいるところの、気になる情報のURLに注目。



ここが「.ac.」とあれば、大学などの研究機関が発信している学術情報である可能性が高くなります。

学会雑誌、学会少禄、論文を始めとした、学術情報というフィルターを掛けることで、精錬された情報にたどり着く事になります。



この「用語+pdfで検索する」一連の作業は
Google Chromeを使うと便利です。


おすすめのWeb サービス



学術情報が検索しやすいWebサービスもご紹介。

1.Google Scholar


Googleの検索サービスの中に、学術検索専用のGoogle Scholar
を用いて、日本後、英語、世界各国の論文が手に入ります。(無料ならね)


2.国立国会図書館のWebサイトから重要雑誌情報にアクセス。
国立国会図書館は国会議員だけが使える図書館ではありません。日本国民だれでも使うことはできます。

んが、場所によっては年齢制限があるようです。(行ったこと無いけど)

Web サービスも文句なし!
国立国会図書館デジタルコレクション




キーワード検索はタイトル、著者、出版社のほか、内容記述(description)や目次などの書誌情報も対象となっている。
 また、デジタル化した資料だけでなく、インターネット上の電子書籍・電子雑誌(オンライン資料)なども収録しており、これらは本文も検索対象となっている。もちろん、図書、雑誌、官報といった資料の種別や、NDC分類、出版年、公開範囲での絞り込みも可能だ。
↑引用(2014/06/13取得)
使い倒せ、国立国会図書館デジタルコレクション - ITmedia eBook USER



ここまでが予備調査で、大体の案件は予備調査終了となる


さらにevernoteに取り込みiPadで読み込む



1.Google Scholar
2.国立国会図書館
で集めた学術情報をevernoteに管理。その後、iPadで読めるように準備。


他図書館でiPadで抽出した書籍・雑誌記事を読む。この時有名な社会事象に関しては、まず映画や入門書をあさることも忘れない。意外にまとめてあるのが「地球の歩き方」ためになります。

2014年6月12日木曜日

研究における読書法。まずは定義を自分の物にする


そろそろ忘れてきた頃?



先々週のまなび長屋の講義内容がそろそろ薄れてきた頃でしょうか。復習もかねて、メモしていた内容をご紹介。今回は研究における読書法です




まずは定義から



研究における読書として、研究テーマとして扱う物事が何なのかを決めておく必要があります。
決まっていないのであれば、すでに決まっていることから調べていきます。

テーマに関するキーワードの「定義を自分の物にする」ことが研究に関する読書のスタートです。


ただ闇雲に定義をインターネットでググるのではなく、百科事典・辞書から定義を調べます。百科辞典も扱うテーマによっては得意分野があるので、ここはお金と時間をかけて積極的に徹底的に調べましょう。

Encyclopedia (百科事典) / onigiri-kun

ググって、ウィキペディアや何方かのホームページやブログから定義を引用すると、後々混乱する事があるため、定義の段階ではなるべくウィキペディアは使いません。


できるだけ、1次情報となる本から情報を集めて研究の軸がぶれないようにしましょう!

2014年6月3日火曜日

本から知識を得られたら行動するまでが読書。5ステップで人生が変わる。アウトプット速読法。


人が本を読むときはどんな時?


「人間関係が上手くいっていない」
「仕事が順調ではない」
「思い通りの生活が送れていない」
「幸せを実感できない」
と思う時です。



でも、内容を忘れたり、覚えていても使いこなせていなければ、何も変わりません。悩みは解消されません。
本を読んで、自分で何かを発見して、何らかの行動を起こしたら、人生は変わります。







5つのステップで人生が変わる


人生を変えるアウトプット速読法をマスターするには5つのステップをふむことが必要です。



1.何のために読むのか


本を読むことの目標設定をしましょう。

「どのような情報を知りたいのか」
「何のために読むのか」


求めるものが曖昧で「なんでもいい」「何かがほしい」と思っている人は結局、何も求めていないことになります。いくら本を読んでも、どんなにイイことが書いてあっても、「ああ、そうですか」で終わってしまうでしょう。



「◯◯◯◯について、知りたい:という「求める心」が先にあるからこそ、それに対する答えが見つかります。


「この本を読む目的は何なの」か、「自分はこの本から、何を学びたいのか」をはっきりさせておくことが必要です。目的が明確なほど、読書に対するエネルギーも高くなりますから、「本を読みたい」という気持を持てると思います。





2.本の中心点をつかまえる


著者が伝えたい主題、本の中心点を知る

そのためには、
  目次
  ↓
  はじめに
  ↓
  あとがき
  ↓
  著者プロフィール
  ↓
  帯

の順で目を通します。

はじめにには、著者の問題提起が書かれています。その問題が自分の知りたい情報の答えとなるのかを知りましょう。

あとがきには、本全体を読んだら得られる世界観が書かれています。その世界観が自分の成長につながるものであるかを知りましょう。

著者のプロフィールも重要です。著者の肩書からどの世界に通じているのか、どのような実績を持つのか。肩書から言葉の信用度がある程度わかります。

帯にはキャッチコピーや推薦文があるので、そこも自分の心に響くのかを確かめてください。

全体を通して著者が伝えたい本の主題を抜き出します。




3.大切そうなところをチェックする


サマリー・リーディングという作業です。
大切そうなところをチェックするだけ。


探しだす作業としては
集中して読みたい部分
中心点に関わる部分
関心のある部分を見つけます。


見つけたところは付箋などでチェックする。
本の後ろからするとキーワードだけを見つけることが時短で出来る。前からだと本の内容を読んでしまい時間がかかる




4.「いちばん必要なところ」だけを読む


ピンポイントリーディングという作業です。
チェックしたところを読みます。


先に、自分が気になる点を付箋でチェックしているので、そこだけを読み進めましょう。
付箋が付いているところは、自分に「いちばん必要なところ」です。そこだけを読む。時間があればその周辺を読んで理解を深めましょう。



5.情報をもとに行動してみる


アウトプットです。

例として、本の内容を5分間、人に話す
本の内容をアウトプットすることで本の内容がインプットされる。

著者の言葉を自分の声で表出することで脳に深く刻まれます。

話して人に十分に伝わるのであれば、インプットは完了です。
話した相手に十分に伝わっていないのであれば、それはインプットが不十分だからです。

情報をもとに行動してみる。
見て、触って、味わって初めて分かるものがある。



まとめ


「◯◯の体操をすると健康になる」って本を読んだ。
正解:

  「本を読んだ」
  ↓
  「◯◯体操をする」
  ↓
  「健康になる」


間違い:
  「◯◯体操を読んだ」
  ↓
  「健康になる」 と多くの人が勘違いしてしまう。

本を読んで行動する、行動を継続するから効果が得られるんです。
読んで終わりではなくて、自分の行動としてアウトプットしていきましょう。






2014年5月4日日曜日

タスク実施時間が大幅に遅れた!対応できる余裕の時間も予定に入れ込もう。

ゴールデンウィーク期間中も論文作業


Microsoft Office excelで計測結果のグラフ作成のタスクがあったので、このゴールデンウィーク期間中にやっつけようとタスクに放り込んでました。

予想では1項目8グラフの作成に約4分。24項目あったので、4分×24=96分もあればできると立てました。
実際のところは、180分もかかってしまいました。
うぬぬ、私の予想の何が間違ってたのでしょうか?





1.タスクの予想時間を立てた時の環境が異なっていた。



1.タスク実施の予想時間をたてた時の環境が異なっていた。のは、予想を立てた時の環境は自宅、実施時は妻の実家と環境が異なってました。明確な違いは、使用する道具です。


自宅環境は23型モニターのデスクトップパソコン

まあまあ大きな画面上で2つのソフトを分割表示し、視界を保ったまま作業することができます。自宅では愛用のトラックパッドを使うので操作性も指へのストレスも低い。
↓こちらをご参照ください
ハヤベン: トラックボールよさらば!




妻の実家では持ち込んだLet'snote CF-W8。持ち運び重視なので軽いのは重宝しているのですが、モニタが12.1型と小さい。


パソコンモニター(ディスプレイ)とテレビのインチ・cm対応表こちらのブログによると23インチは44.7センチ×33.5センチ(横×縦)、12.1型は24.6センチ×18.4センチ


ちょうどいいサイズがなかったのでイメージとして15型と24型の図を比較してください。
↓こちらから画像を引用いたしました。不都合があるときはご連絡くださいm(__)m
液晶モニタの画面サイズ/パソコン購入知識


こうやって比べると画面の大きさは影響しますね。

Let'snoteの12.1型のモニターで、2つのソフトを入れ替えて表示しグラフを作成するのは、モニターを見続ける目にも、操作する指にも負担がかかかりました。

結果として1項目8グラフの作成に6分ほどかかることに。うぬぬ。





2.修正作業+生理現象が発生した。



グラフを作成していると、あれれと思うことが。
グラフの単位軸が微妙にずれてしまっていたのです。
その修正作業のために、さっき作ったグラフに手を入れることに。

その作業を始めると一気にテンションが下がり、体温も下がり・・・とトイレに駆け込む事案が発生。

積もり積もって30分ほど余計に作業時間がかかりました。






きっつきつに予定を立てずに、余裕も組み込む



1.タスク実施の予想時間をたてた時の環境が異なっていた。

2.修正作業が発生した。
この2つが予想の時間を大幅に遅くした原因でした。

予想の96分→180分=(1項目8分×24項目:144分)+(修正時間:36分)とは(;´д`)トホホ…


今日の作業から生まれた課題は、
1.タスク実施時間は作業環境に左右される
2.修正と整理現象を含んだ時間
の2つ。

今後はこの2つも念頭に入れて1日の予定を立てます。
タスク実施の予想時間に加えて、修正・生理現象に対応出来る時間の余裕をすでに組み込みましょう。

2014年2月8日土曜日

研究テーマのエビデンスレベル早わかり。研究デザインとエビデンスレベルをフローチャートで確認

エビデンスレベルは高いほうがいい

研究デザインとエビデンスレベルは大きな関係があります。
横向いても後ろ向いてもいいけど、前向きが何事もいい!
http://ptkuwae.blogspot.jp/2014/01/blog-post_21.html
↑こちらで、研究デザインのお話をしていました。

自分が行う研究デザインがどれくらいのエビデンスレベルにあるのかは意識していたほうがいいです。

なるだけ高みに近づくためにもね。



エビデンスレベルはⅥ段階思いのほか、権威者の意見は低い


エビデンスとは
EBMとは、「個々の患者のケアに関わる意思を決定するために、最新かつ最良の根拠(エビデンス)を、一貫性を持って、明示的な態度で、思慮深く用いること」、「入手可能で最良の科学的根拠を把握した上で、個々の患者に特有の臨床状況と価値観に配慮した医療を行うための一連の行動指針」、「個々の患者の臨床問題に対して、(1)患者の意向、(2)医師の専門技能、(3)臨床研究による実証報告を統合して判断を下し、最善の医療を提供する行動様式」などと定義されています。
EBMとは|公益社団法人 日本理学療法士協会
http://www.japanpt.or.jp/ebpt/ebpt_basic/ebpt01.html
(取得日:2014/02/08)


自身が行う理学療法を後押しする根拠(論文)を問われる時代です。今行われている理学療法の評価・検査・療法の全てにエビデンスがあるわけではなく、一つづつ積み上げていく時代です。
そのためにも自分の研究テーマがどのエビデンスレベルに位置するのかは知っておいたほうがいいです。



エビデンスレベルは6段階に分かれてます。

Ⅰa.システマティックレビュー/メタアナリシス
Ⅰb.ランダム化比較試験(RCT)
Ⅱa.準ランダム化比較試験(CCT)
Ⅱb.その他の準実験的研究
Ⅲ.非実験的な観察的研究
(比較研究、相関研究、症例対照研究など)
Ⅳ.専門家委員会や権威者の意見(総説)

上のⅠaから順位レベルが高く、Ⅳは最も低いと評価されます。




思いのほか、権威者の意見は低い


先ほどのエビデンスレベルですが上のⅠaから順位レベルが高く、Ⅳは最も低いと評価されます。ⅠaからⅡbまでは、介入群と対照群に分けて比較する研究、つまり実験的研究とか、介入研究とか、比較研究、臨床研究とか呼ばれるものです。


Ⅰaのシステマティックレビュー/メタアナリシスとは、あるリサーチクエスチョンを題材として主にRCTによる研究論文をまとめた系統的な総説研究論文のことです。


例として、TKA術後患者の膝関節屈曲ROM運動の効果について、RCTを元にした論文を収集し、全体をまとめてこれくらい効果があるとか無いとかを述べる論文です。


偉そうな先生がテレビで語ることがありますが、その意見は思いの外、エビデンスレベルは低いようです。(その発言自体が論文から引用しているのなら話は別ですが、信頼性は確保出来ません。)



研究デザインのフローチャートでチェック


参考として、研究デザインをエビデンスレベルで判断するフローチャートを作成しました。


前向き研究で介入群と対照群で比較する実験的研究ならばⅡbになります。
観察研究ならⅢとなります。




まとめ


自身の研究テーマがどれくらいのエビデンスレベルを持つのかをフローチャートで確認しましょう。また今後、研究テーマを発展していくためにはどのようなデザインをするのかもフローチャートから逆引きで確認することが出来ます。

2014年1月25日土曜日

リハの評価法・測定法のデータベースサイトを発見!評価法の検索も実施方法もカットオフ値も出展論文も手に入るぞ。

すんごいデータベースのサイトを発見

論文書き直しに伴い、論文検索からちまちまと始めてます。
↓参考記事
文献を集める、見つめる、確認したいな~って気持が研究の種に芽が出た瞬間


いつもの用に検索をしていたら、とあるデータベースのサイトを発見したのでご紹介します。



Rehabilitation Measures Datebase


シカゴに本拠地を置くサービスです。何で儲けているのかはわかりませんが、とにかく情報量がおおくてスンバラシイ!の一言。




Facebookページもあります。
RIC Center for Rehabilitation Outcomes Research
https://www.facebook.com/RehabOutcomes(取得日:2014/01/25)






使い方



ユーザー登録もいりません。
ホームページから知りたい評価法・測定法を選ぶだけです。
これは簡単。

検索窓から自分が調べたい領域を選びます。

今回は、画像下段の「gait」を選びました。



次に、対象疾患・症状です。
ここは「stroke(脳卒中)」を選びました。




珍しい選択肢にテストの実施時間があります。
その場でも実施できるテストもありますが、重心動揺計・三次元動作解析装置などはセッティングに時間がかかります。

ここは「05 minutes or less」を選択。5分以内もしくは時間はかからない=速攻で出来るテストですね。




これまた、面白い選択肢。コスト(費用)がどれくらいかかるかです。有料の評価ってなんでしょうね?他所に委託するとかかな?今回は「free」を選択。




検索結果はよく見るテスト


検索結果は以下の図になりました。
上の図のようにずらずらずら~と並びます。



有名なTimed up and go testを見てみましょう。
この一覧表で実施時間、費用、一般的な対象者までわかります。このデータベースで優秀なところはその下にあります。

青文字で「Timed and Go Instructions」と「Instrument Review」が痒いところに 手がとどくサービスです。

Timed and Go Instructionsはそのテストの説明と実施情報PDFデータで閲覧・ダウンロードすることが出来ます。
また、計測時のメモも書くことが出来ますので、そのまま臨床で使用することも可能です。
http://www.rehabmeasures.org/PDF%20Library/Timed%20Up%20and%20Go%20Test%20Instructions.pdf



Instrument ReviewはTimed up and go に関する英語論文からいろいろな情報を集めたメタ分析を見ることが出来ます。
詳細な対象から、データのカットオフ値も疾患別に掲載されています。
これはすごい。






もう一つすごいところは、参照している論文がPubMedから検索することが可能ってところです。



原本をじっくり読みたいと思った時にすぐに検索につがなるところもユーザーにはありがたい。


まとめ


論文検索サービスのご紹介第二弾でしたが、今回のデータベースサイトは優秀すぎる!ぜひともみなさん、ご利用ください。




2014年1月24日金曜日

予想以上に対象者を選ぶのは大変。このフローチャートで情報を整理しておいて。

対象者の選択

対象は可能な限り公平に、無作為に選ぶというとこが基本ではありますが、対象の研究同意が必要な介入研究ではありえません。


理想は無作為抽出ではあるが、理想通りの標本抽出は難しいですが、観察的研究では工夫次第で可能であるとも言われています。





対象の属性を明確にする


注意深く対象を選んでいては、研究も先に進みませんし、時間も費用も掛かり、さらには思いもよらないバイアスが入るかもしれません。
参考記事: 研究を歪める3つの主要なバイアス(偏り)って?




臨床研究では、自らの対象者の母集団(ポピュレーション)と調査対象集団(ユニバース)と言われる理想の集団との違いを検討すれば十分です。






先日も例に出しましたが、A病院の膝OAの患者さんを対象とした場合、A病院の膝OA患者の特性を調査、公表します。調査対象集団に70歳以上の者が多いとか、農村地区に住居している人が多い、合併症の伴うものが多いなどの特徴です。


そして研究の理想と考えている調査対象集団は50歳以上で、合併症が存在せず、市街地・農村地区に関係なく住居しているものを対象としていのなら、この点の違いが結果にどう影響するか、と考察するのです。




対象の決定


対象の属性に際しては、どのような条件・手順で選ばれたかという取り込み基準または除外基準の明示、どのようなものが研究途中で脱落していき、最終的に対象となったものはどのようなものかを、すべて記録し、公開することが必要です。

フローチャートにそって情報をまとめておくといいですよ。

2014年1月23日木曜日

研究を歪める3つの主要なバイアス(偏り)って?

バイアスってなんらじゃほい?

3つの主要なバイアス(偏り)
横断研究・後ろ向き研究のデメリットとしてバイアスが入りやすいとありました。
前向き研究のメリットとしてバイアスが入りにくいとありました。

参考記事:横向いても後ろ向いてもいいけど、前向きが何事もいい!
http://ptkuwae.blogspot.jp/2014/01/blog-post_21.html


そのバイアスってなんでしょうか?
研究データを計測する際に注意しておかないと、データに影響を及ぼす可能性のある「力」の事です。この「力」をうまいこと排除・影響を減らすことできれいなデータを手に入れることが可能です。


雑音の入ったラジオが耳にしたくないように、ノイズの少ないきれいな研究データの方が研究に有用なのはイメージがつきますよね。今回は「バイアス」についてまとめます。






バイアスには大きく3つ


バイアスには大きく3つあります

選択バイアス

  • 対象を選択する際に生じる偏り

情報バイアス

  • データを測定する際に生じる偏り

交絡バイアス
  • 原因と結果の関係に影響する背景因子





説明


選択バイアス
  • 患者層、術式、後療法、入院期間の特徴など
 対象を選ぶ際に昭治津バイアスなので、研究者所属の施設に来院する患者の層の特徴(高齢者の多い病院など)や治療者の術式、後療法の特徴(全国平均と比較して短期間であるなど)、入院期間の特徴などが影響します。

情報バイアス

  • 特定の検者は関節可動域を多めに測定する
  • 特定の対象者に長時間の介入を行う など
情報バイアスは、測定をするときや介入を行う時に特定の検者や対象者が良い方向へ見積もるとか、悪い方向へ見積もるなどの偏りです。

交絡
 交絡は介入群に若年者が多いとか、対照群に入院期間の長いものが多い、重症度の重い者が多いといったときは、介入群の方に有利に働くような偏りが起こります。



こうしたバイアスは、研究結果をゆがめてしまうので極力回避しなければなりません。

対象は可能な限り公平に、検者の技術も可能な限り整える、そのデータも公平に無作為に選ぶということが基本ですが、対象者の研究同意が必要な介入研究でバイアスが入らないことはありえません。
なかなか理論通りにはいかないものです。






変形性膝関節症の患者さんを対象とした場合


変形性膝関節症(以下、膝OA)の患者さんを対象とした場合
膝OAに対する治療方針が画期的なA病院と従来の治療方針のB病院では、術式やリハの介入方法が異なる、入院期間が異なることは予想できます。



この膝OAに関する情報がどのような傾向を持つのかということを考察で配慮することでバイアスが病院による特徴、地域別による特徴となります。この違いが結果にどう影響するかと考察するといいでしょう。






まとめ


3つの主要なバイアスを完璧に取り除くことは困難です。
可能な限りバイアスを除去し、どうしても含まれるバイアスには考察でどのような影響を及ぼすかを述べることが必要です。
データを採る前に可能な限りノイズを取り除きましょう。

2014年1月22日水曜日

初学者なら守ったほうがいい!臨床研究の7つの法度?ご法度?

何事にも決まりがありまして

日本にいたら日本国憲法があり、アメリカではアメリカ法があり、地方では地方の条例があるように、研究にも決まり事があります。臨床研究の経験が少ないうちはなかなか決まり事を守れない(嘘をつくとかではなくて、ルールに沿った行動を学んでいる途中だから)こともあります。ではどんな決まり事でしょうか。

参考に、法度とは(ご法度と同義語)

はっと【法度】
法も度も〈のり〉(法則,規則)の意で,おきて,さだめ,法を意味する言葉。鎌倉幕府はもちろんのこと室町幕府も戦国時代に至るまで,みずからの制定法を〈法度〉と称した例はない。もちろん〈法度〉という言葉自体は中世を通じて使用されているが,この場合も公権力の制定法をさすのではなく,〈おきて〉〈さだめ〉などの意で用いられている。この〈法度〉が公権力の制定法をさす称呼として一般的に現れるのは,戦国大名の個別法令である分国法においてであり,やがてこれが江戸幕府にも継承され,武家諸法度のように制定法の名称として定着した。
法度 とは - コトバンク
http://kotobank.jp/word/%E6%B3%95%E5%BA%A6(2014/01/22取得)





7つの法度


1.データを採ってから研究デザインを考える
2.リサーチクエスチョンが明確でない
3.対象が不明確
4.主要なoutcome変数を指定しない
5.変数の測定法の信頼性と妥当性を吟味しない
6.解析計画を事前に作成しない
7.結果の解釈
の7つの法度があります。


これは確かに理想的ではありますが、観察研究かつ横断的もしくは後ろ向きの研究では、あらかじめ記録されているデータから、研究テーマを見つけ出すとか、主要なoutcome変数が決まっていないこともあります。研究が継続して行われた場合で、進んだ段階で注意すべき事項と考えてもよいでしょう。
新人教育プログラム資料より




食べたことのない料理の味はわかりません。だから食べちゃいましょう


研究をやってみたい!と思う初学者にとって7つの法度はついついやってしまいます。それもそうです。だって、やったこと無いんですもん^^;



食べたことのない料理の味は、食べてみないとわかりません。
採ったことの無いデータはどんなデータになるかは、採ってみないとわかりません。


実験のタスクとして設定したテストが、対象者が実施するには負荷が高いのか低いのか、採ってみないとわかりません。
何度も何度も、予想と結果が異なる事を経験し、何度も法度に触れることで自分の知識となります。研究の芽が育っていきます。


なので、法度を意識しすぎて動けないよりは、とにかくデータを採ってみて動いていくのも十分ありです。



リスク回避として、患者さん、利用者さんでいきなりデータを採る前に、健常者・仲間内でデータを採ることを勧めます。
患者さんに過負荷を与えたり、リスクを背負わすわけにはいけませんよ。

2014年1月21日火曜日

横向いても後ろ向いてもいいけど、前向きが何事もいい!

前向きに生きたい!

と、人生の頑張ればなんとかなるってお話ではありません。
今日は研究デザインのお話です。

研究テーマが、それは「夢話し」とならないように、FINERで現実検討しましょ
先日、書いたブログで研究テーマが決まり、その次の行動・準備ができたら、データを取得していきます。





データの採り方で呼び名が変わる


横断研究
 現在のデータだけで関係を見る。現存する対象者を選んでデータを取得し、解析をする事を横断研究と言います。なんで横断研究というのかはわかりませんが、現実を直視したくないから?なーんてね。


後ろ向き研究

 過去のデータと現在のデータを採って解析する。


前向き研究

 現在のデータを将来のデータを採って解析する。



各研究デザインのメリット・デメリット


横断研究
 現在のデータを対象として行う研究です。研究の取り掛かりとして行う研究デザインとなります。現存する対象者を選んで、データを採って解析するので時間的にも費用的にも効率が良い方法です。
しかし、バイアスという偏りが入りやすく、その信頼性については、かなり低い段階の研究デザインとなります。データの原因と結果の関係は、仮説の域を脱せられず、疑わしい時があります。

メリット:時間、人数の節約、調整ができる。
デメリット:バイアスが入りやすい。原因と結果の関係は疑わしい時がある。
 



後ろ向き研究
 現在のデータと過去のデータを対象として行う研究です。ルールとしては横断研究の次の段階のとして行う研究デザインですが、初めから後ろ向き研究で行うことも多いです。
横断研究と動揺、現存する対象者を選んで、カルテなどから過去のデータを採って解析するのでm時間的にも費用的にも効率が良い方法です。
しかし、この方法もバイアスが入りやすく、信頼性の低いデザインとしては横断研究と同じデメリットとなります。これもデータの原因と結果の関係は仮説の域を脱せられず。疑わしい時があります。

メリット:時間、人数の節約、調整ができる。
デメリット:バイアスが入りやすい。原因と結果の関係は疑わしい時がある。



前向き研究
 現在と将来のデータを対象として行う研究です。横断研究と後ろ向き研究の、次の段階として行う研究デザインです。
現在の原因と思われるデータを元に対象者を群分けし、将来にわたってどのように変化するかを追跡する研究デザインです。
期間を経て追跡しますので、時間的にも費用的にも効率が悪い方法ですが、バイアスが入りにくく、信頼性の高い研究デザインとして有効です。データの原因と結果の関係は、かなり明確に言及することが出来ます。
欠点は、時間と対象人数が必要となり、効率が悪い点です。

 そのためにもまずは、横断研究と後ろ向き研究によって測定する項目を明確にしてから、進めないと大きな損害をこうむることになります。

メリット:バイアスが入りにくい。原因と結果の因果関係がほぼ確実
デメリット:時間と人数が必要。





何事も前向きがいい!その前の横も後ろも大事だよ


 前向き研究は時間と対象人数が必要です。一度の失敗があとあと響いてきます、これは私も体験したことあり。前向きにどっぷり浸かる前に、横断研究・後ろ向き研究でじっくりと対策を練ってからとりかかってくださいね。

2014年1月20日月曜日

研究テーマが、それは「夢話し」とならないように、FINERで現実検討しましょ

研究テーマは見つけた

昨日、研究テーマを見つけつための方法として研究をしてみようかな、って何からしたらいいの?PECOの流れにまずは乗ろうを記事にしました。PECOの流れにのって自分の興味がある研究テーマを見つけることができたら、その次のステップを紹介します。

芽が出た研究のタネが実は「夢話し」で、いざ取り掛かろうとしてもハードルが高くて動けないとか、現実的に実行出来そうもないと壁にぶつかることも多々あります。
その壁を乗り越える、もしくは壁を削る事ができる方法です。





FINERでテーマをcheckする


聞きなれない言葉です。私も新人教育プログラムの資料をみて初めて知りました。お恥ずかしい。
けど知らないことを調べ、考え自分の物にする行動が重要なんです。いっしょにまなびましょう!


FINERとは良い研究の必須条件です。
可能な限りこの条件をクリアーしておくことが論文のAcceptという、望ましい結果に繋がるでしょう。


Feasible 実現可能な
・対象者数、時間、費用、自己実現性→実現可能なテーマかをはっきりとする


Interesting 興味深い
・関心を持てる(真理追求という意味で)研究か?自分自身が興味を持ち続けられるテーマかどうかも大事。一度取り掛かると数ヶ月はこの研究テーマを寝食を共にすることになります。ぞっこん惚れるぐらいのテーマが見つけられたらそりゃもうね。


Novel 新規性
・既知のリサーチクエスチョンでも対象。アウトカムの変化で新奇になる
・関連文献が少ない場合は新奇性が高いかもしれない。


Ethical 倫理的・道徳的
倫理的問題を含んでいてはいけません。理学療法に含まれる運動療法は健康長寿のために有効であることは周知の事。なので介入の有無のコントロール群を設定する時は注意が必要です。


有効ってわかっているのに実施しないってのは医療者倫理に問題が出てきます。要注意。


Relevant 必要性
患者、地域、社会にとっての問題解決として適切なのか?この研究テーマが患者に、理学療法士に日本に世界に必要なことなのか?この問に答えられないうちはそのテーマはもうちょっと煮詰める必要があり。

の頭文字を合わせてFINERです(Hulley、医学的研究のデザイン:研究の質を高める疫学的アプローチ- 第3版、2009)






FINERを先輩に見てもらおう


PECOもFINERもいきなり書き埋めることが出来ません。書いたとしても現実とかけ離れて「夢話し」とならないようには、先輩・上司に見てもらいましょう。FINERを書く準備ができているのなら、相談を受けた先輩・上司も嫌がることは無いですよ。絶対に、力になってくれます。ここは思いっきり頼ってみましょう。

2014年1月17日金曜日

研究をしてみようかな、って何からしたらいいの?PECOの流れにまずは乗ろう

論文を集めて知識を増やし、自らの臨床的意見をまとめて決めた治療方針に効果があるかどうかを調べたい。確認したい時はデータを取って検証する必要があります。

いざ、検証をしたい!と思ってもどのように進めていいのかがわかりませんよね。
私もまだまだわかりません。

でも、研究をするにしても流れがあります。
その流れに乗ることで脱線すること無く、時間のロスを最小に抑えたうえで研究・検証をすることが出来ます。

その流れとは!


PECO
その流れとは、PECOです。

Patients
どのような患者に対して

Exposure(Intervention)
どのような治療(介入)をすると

Comparsion(Control)
何に比べて

Outocome
どのような結果が出る

どのような患者にたいして、どのような治療をすると、何に比べて、どのような結果が出るという4つの要点から構成されています。
これらの項目を箇条書きで埋めていくと研究テーマのPECOによる要約ができて、研究の道筋が見えてきます。

新人教育プログラムの資料に例が乗っていますので紹介します。


リサーチクエスチョン:PECOの例
Patients:どのような患者に対して
60歳未満の片側膝OAでTKAを施行された患者
(抽出条件は詳細に決める)

Exposure(Intervention):どのような治療(介入)をすると
疼痛の生じないROMを20回/日、退院まで行うと
(量[強度]と手順、期間を具体的かつ詳細に)

Comparsion(Control):何に比べて
何もしない時、または従来の方法に比べて

Outocome:どのような結果が出る
効率的な可動域増大が起こる?

これを一文にしてみると
60歳未満の片側膝OAでTKAを施行された患者に対して、疼痛の生じないROMを20回/日、退院まで行うと、何もしない時、または従来の方法に比べて効率的な可動域増大が起こるだろうか?
という、研究の芽を育てるための具体的な方法が出来上がります。


具体的ってところが大事で、単に「TKAを施行された患者」ではなく、年齢や原疾患、性別なども統一しておくと対象者の選定や情報収集がしやすくなります。

また介入の量と手順、治療期間を具体的かつ現実的な設定にすることです。
即時効果を検証するのであれば、対象者の数が必要ですし、長期効果を検証するのなら病院の入退院方針と検討する必要が出てきます。退院までとするよりは、1か月後、2ヶ月後と期間を設定するほうがなお良いです。

2014年1月16日木曜日

文献を集める、見つめる、確認したいな~って気持が研究の種に芽が出た瞬間

研究の種が見つかったら次に何をするか。
無い頭で悩むよりも進んで本を開きましょう。
自分の中で解決方法を持ち合わせていないのなら、いつまでも悩んでいなくて進んで調べましょう。
自分で教科書を開くも良し、同僚・先輩・上司に聞くのも良し。

さらに進んで文献から情報を集めることをしましょう。


私が実際にしている文献検索サービス
1.ネットから探す
行動情報化社会の現代。インターネットの検索サービスで文献を探すのが主流でしょう。私もネット検索が主です。

1.Google Scholar http://scholar.google.co.jp/

Google検索とおなじように検索窓にキーワードを入力していくと欲しい文献が見つかります。日本語、英語どちらでも結構な割合でフルペーパーの論文と出会うことが出来ます。



2.CiNii Articles - 日本の論文をさがす - http://ci.nii.ac.jp/
日本国内の論文を検索するのに有力です。検索でヒットした雑誌によっては無料で論文がダウンロード出来ます。


3.MEDLINE 日本語ゲートウェイ http://www.healthy.pair.com/
下に紹介しているPubMed。英語で入力する必要があるため、英語が苦手な方はこちらから入るとどうでしょうか?どちらにせよ出て来る論文は英語論文なので英語力は必要です。


4. - PubMed - NCBI http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
言わずと知れた医学論文の検索サービス、PubMedです。自分のお気に入りのキーワードも登録できるので、欲しい論文が早くてにはいります。有料もあり。

5.ScienceDirect.com http://www.sciencedirect.com/
英語論文でかつ科学・工学に特化している検索サービスです。かなりの数の論文数があり、過去の論文も年々デジタルデータ化を進めています。んが、ほぼ有料です。



2.自分の足で探す
データベースに掲載されている雑誌も近年増えてきていますが、まだまだ情報としては不十分なことも。
その時は、近くに大学・養成校があるのならそちらの図書館を利用しましょう。


3.足を運べない地域の図書館には司書さんにコピーを依頼
大学内でしか管理していない雑誌もあります。読みたいのに~自ら足を運ぶには遠すぎて・・・行くには時間がないし・・・って時はその図書館にコピーの依頼をしてみましょう。

1部につきいくら、1ページにつきいくらと規定があり、ちょこっとお金はかかりますがそうしてでも手に入れたい文献であればぜひとも検討するべきです。



文献検索をしたら次に何をする?
文献を探したら、同じ意見、似ている意見、反対意見などいろいろな論文が出てくるでしょう。
いろいろな意見があってどれが良いのかは、検討がつきません。
どの方法が本当なのだろうかという疑問が出てきます。

自分の臨床経験から、痛みを伴う方法は良くないとか、実施回数が多い方が良いのではないかと意見を持っていたのならここで論文と照らし合わします。
臨床ではこの方法に決定して治療を継続してもOK。
もしくはこの方法は確かに効果があるかということを確認したい、という疑問を持ったらデータを採って検証をしましょう。
ここが研究の種に目がでた瞬間です!

時間がない、体力がない、と働きながら研究活動をするにはハードルが高いと感じるでしょう。でも自分の興味を持った事、解決したい疑問を解消できた時の満足感はたまりません。また、その解決方法は自分の臨床力を高める事にもつながります。
ぜひ、文献検索も日常生活の中に組み込んでくださいね。

2014年1月15日水曜日

あの時の疑問が研究の種になる。すぐにメモる習慣が研究者の最短の道

あれなんだっけ?
臨床現場で理学療法を展開いくなかで毎日のように新しい発見と疑問が出てきます。
その新しい発見と疑問に何度も遭遇し、解決することを繰り返す事で専門家としての力量が上がっていきます。

んがしかし、その繰り返しにも慣れてくる時期があるんです。


私はちょうど3年目ぐらいに天狗になった
担当患者さんの歩行率も上がり、自宅復帰率も比較的高い位置まで行ける頃ですね。
まあ、筋緊張の高まりもこんなもんでしょう。
ブルンストロームステージの変化も、初期評価から考えるとこんなもんでしょう。
っと、数年の経験からなんでも知っているという「鼻の伸びた天狗」になってました。
あれはいかん時期でしたね~いかん。



研究の取っ掛かりはクリニカルクエスチョからリサーチクエスチョンを考えることが重要です。普段の臨床治療において、「これはどういくことだろう?」「もっとこうしたらよくなるんじゃないか?」と考えることは多いと思います。このふとした疑問をクリニカルクエスチョンと言います。
経験者であれば、繰り返される疑問と工夫の積み重ねで、経験的に解決策が備わっていくこともあります。しかし、内に秘めたままですと職人の域を脱せないわけです。
そこで、クリニカルクエスチョンを研究という視点から耐えうる妥当な形態の疑問形式、すなわちリサーチクエスチョンの形に変えていきます。これが研究テーマとなります。
新人教育プログラム資料より

私の3年目当時に毎日の様に抱いていた疑問、見つけていた発見をメモしていたらどれほどの研究の種を蒔くことが出来たでしょうかね~もったいない。


今からでも間に合います。
臨床現場で理学療法を展開するときは必ずメモとペンを携帯し、沸き起こった疑問をメモる習慣をつけましょう。
新人さんも中堅さんももちろんベテランさんも。
あなたの目、手、心を通して湧きでた疑問はかならず、あなたならではの答えを導くことが出来ます。その疑問を隣の療法士に話す事で、疑問が形になり研究の種になります。
ぜひとも、メモとペンを片手に、疑問をメモる習慣をつけてください。

↓おすすめのノートはこちら。頑丈だしページ数も多いし、かっこいいですよ。

2014年1月14日火曜日

療法士は専門家で研究者であるべき。技を極めるだけじゃダメな理由。

理学療法士になりたての1年~3年目の頃は自分の腕前を上げることが評価され、称賛されます。
『講習会に行ってきたんだ、頑張ってるね』の一言が嬉しかったことを今でも思い出します。


自分の腕前を上げる活動を年々重ねてくると、だんだんと職人気質が出てきます。

自分の腕前が上げれば患者さんが良くなる。
自宅復帰率が上がる。
歩行自立度が上がる。
と目の前の患者さんが回復に向かう、自宅に戻ることを経験する内に、腕前と共に自分の鼻も伸びてきちゃいます。調子にのった天狗ですな。


専門家と職人の言葉の違いを整理
専門家 Specialist : professional
は特定分野の技術や知識に精通しており、合理的科学的心理の追求を行い、研究成果を発表して、専門家同士で情報共有し、切磋琢磨できることが要されます。


職人 Workman : ctaftsman
は卓越した技術を提供できる事を職業とした人です。

言葉の持つ意味合いで専門家と職人は異なります。
もちろん、専門家であり、承認でもある人は居るでしょうが、理学療法士は専門家であることが前提であり、職人だけを求めてはならないのです。


療法士は専門家で研究者であるべき
もちろん調子にのらずに自分自身を律して職人として技を高める行動を取る人もいらっしゃいます。技術を高める中で、自分の技術を見直し、改良し、実践する。その結果を見て考察し、更に自分の技術を見直す。
これって、研究活動そのものなんです。

臨床で出た疾患に対する疑問に対して、
技術をもって挑む(研究テーマ?)

その結果を残す(カルテ・研究メモ)

その結果を見て傾向を知る(統計分析)

傾向から次の一手を考える(改良・統合と解釈)

行動する(再実施・再計測)

またその結果を残す(カルテ・研究メモ)

の繰り返し

その活動を職人さんは自分の中だけで処理して、自分の中だけでとどめてしまう。
もったいない!

この繰り返しを自分の中に留めるのではなく、同僚に・職場の先輩上司に、院外に伝えることは療法士にとって必須な行動です。

研究しないから研究法は知らなくても良いとい人も居ると思いますが、研究結果を活かすものとして、その結果を受け止める側としても必要な知識となります。

研究成果は全てが正しいとは限りませんから何が正しくて何が間違っているのか、さらにはそれを専門家として適切に評価し、対象者の個人差を考慮して提供できなければならないことからも、療法士に研究者になることは必要なんです。


まとめ
療法士は専門家で研究者であるべき。
技を極めるだけじゃもったいない。


新人教育プログラム資料より

2014年1月13日月曜日

論文読むのに最低限必要な統計解析の知識

論文を読み込むのには専門知識が必要
    高校の教科書ではそんなに出てこなかった統計解析。専門職として勉強を進めるなかで先人の知恵を得るには論文を読むことが手っ取り早く、効果的です。

    理学療法の論文は運動療法の効果判定や優れた評価法の提案、新しいデバイスの紹介が多く、既存の何かと新規の何かを比較する表現が多い。

    その比較する表現というのが統計解析です。
    論文を読んでいざ自分の知識に力にしようとしても統計の「t検定」「分散分析」「Mann-WhitneyのU検定」など知っているようで全然知らない用語を目にして、拒否反応を示してしまう療法士も大勢います。

    私も今でも抵抗ありますw

    しかし、最低限の知識をもって論文を読んでいくと、「この論文は参考になる」「筆者の主張を鵜呑みにするにはこの結果では弱いな」と良い論文とそうでない論文とがわかってきます。

最低限の知識としてここは押さえておこう
    統計的検定の意味を知る
      差の検定
      相関
      回帰
      分割表の検定

    統計指標を知っておく
      有意確立pの意味
      信頼区間
      効果量

    それ以外の難しい解析手法は必要な時にその都度勉強していけば良いです。計算の理論は知らなくてもOK。結果の見かただけを知る。
    計算の理論自体は統計ソフトが代用するので、知らなくてもOK。統計ソフトが出してきた結果の見かたを知るだけでも十分です。
    でも、前述した最低限の統計的検定の意味や統計指標は知っていないといけませんよ!


↓参考すぎる本。良書です。


2014年1月9日木曜日

Reject!なんて心を震わせる言葉なんでしょう。

投稿論文の結果が届きました。
修正した結果、そもそも論を持ちだされReject!

Reject = 返却
返却  = 不採択

う~ん、初稿の査読コメントに回答したけど、その回答に対してそもそも論をだされて、結局、再計測したら~不採用だね~ですって。

なら、初稿の時に言ってよ!
回答書の作成、第二稿の作成、査読コメント待ちで正月を挟んだ3ヶ月は待ったののReject!

初稿でReject!ならこの3ヶ月で新しく書き直せるぞ!
ううぉ~